Friday, October 26, 2012

ベツレヘムでフラッシュを焚くアメリカ人

イスラエルには本当に恐れ多いくらい神聖な場所が多い。 
今回、20回以上は訪れているのに、初めてベツレヘムのイエス生誕教会へ行って来た。 

例の9/11以来、イスラエルの普通の旅行会社は危ないと言うことでツアーを企画しないが、今回は信頼できるパレスティナ系ドライバーを手配できたので行ってみた。 

重い、重すぎる。東ローマに遷都したコンスタンティヌス帝の母親ヘレナが建立したイエス生誕教会は、足を踏み入れた途端に、神聖というか、荘厳というか、言葉では説明しきれない「重さ」がある。 

ローマ時代のモザイクや十字軍時代の壁画に囲まれながら、アルメニア正教会が管理する、地下の御堂というか、イエス様が生まれたとされる洞窟まで下る。その空間に宿る、人々の想いの集積に圧倒され言葉も出ない。この歴史的な重層感が神聖さの本質なのだと身体で感じるのに時間はいらない。 

と!?後ろからズカズカと乗り込んできたアメリカ人、いきなりシャッターを焚いてデジカメで撮りはじめた。おまけに、後ろから「そこどいて見えないから!」だと!?!?! 

ここまで無神経なら、イラクでもアフガニスタンを破壊しても、彼らの幼稚な民主主義を押し売りできるのだろう。 

イエルサレムの聖墳墓教会でも、敬虔にイエスの遺体を安置した大理石に接吻するイタリア人を、バカスカとシャッター焚いて撮っていたアメリカ人団体。 

嘆きの壁の前に「写真やビデオは取らないで下さい」とかかれてあるのに、無視してビデオを回し続けるアメリカ人。 

おまえらとっとと国へ帰って、コーラ飲んで、ディズニーランドでもユニバーサルスタジオでも行ってろ! 
おまえらの聖地は$20ドルで入場可能で、どんなバカでも楽しませてくれるんだろ!?

Originally Posted 2006年07月15日

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