Friday, October 26, 2012
サンチャゴに☆は無かった
キリスト教三大聖地の一つ、スペインのサンチャゴに行ってきました。聖ヤコブの遺骸が中世に発見され、以来、年間何十万もの人が巡礼に訪れる街。
しかし!
残念ながら、得るものはありませんでした・・・あぁ、言っちゃった・・・あの遺骸は本物じゃないような気もします。
今まで、キリスト教(ユダヤ教、イスラム教も含め)の聖地としては、
・イェルサレムの聖墳墓教会(イエスが亡くなったゴルゴダの丘が、そのまま教会になった)
・ベツレヘムのイエス生誕教会(文字通り、イエスが生まれた馬屋の跡から教会に発展)
・ヘブロンのマクベラの洞窟(ユダヤ教とイスラム教の共通の始祖、アブラハムの墓)
・インド、マドラスの聖トーマス教会(12使徒の一人、聖トーマスの遺骸が眠る)
・アッシジの聖フランシス教会
等など・・・
さらには、ストーンヘンジやパンテオンのように宗教に関係ない場所から、ローマのサンピエトロ(カソリック)、イェルサレムの岩のドーム(イスラム教)のように「総本山」まで、かなりの数を体験しているのですが、そこから得られた結論は、
本物の聖地は物理的な力を持つ。
イェルサレムの旧市街に、一歩足を踏み入れれば、そこには明らかに重力の違いを感じます。外界で振動している僕らの脳が、強制的に停止させられたような、アタマを万力で無理やり固定されるような、すごい力を感じます。
マドラスの聖トーマスの遺骸を安置した、地下聖堂では、遺骸に近づくほどに、発せられるオーラの放射みたいな力に、押し戻されそうになります。
アッシジの旧市街に入り、あの大聖堂(バジリカ)に近づくだけで、宗教に関係なく、涙がとまらなくなります。この場所を聖地に選んだ聖フランシスの眼力は、やはり凄いものだったと感服します。
で、今回のサンチャゴ・・・正直、拍子抜けです。ま、悪くは無いですが、数百キロもの苦行の果てに訪れるのがこれでは・・・地下の聖ヤコブの遺骸にも面会しましたが、正直、マドラスでの聖トーマス、アッシジでの聖フランシス、それらの遺骸の放つ静謐な力を感じることは全く出来ませんでした。
アッシジが☆三つ、マドラスの聖トーマスが☆二つ・・・とするなら、サンチャゴに☆はありません。
もし、サンチャゴに行こうという人がいるなら、それよりも先に、まずアッシジをお勧めします。で、もしも、本当の聖地というものを体感したいなら、やはりイェルサレムをお勧めします。宗教には関係ありません。
本物の聖地は宗教とかいう概念すら超えています。
しかし、おれは本当に仕事してるのか
Originally Posted 2007年11月28日
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