Monday, October 29, 2012

消されてきた古代からの叡智

漫画の「イリヤッド」にやられました。偶然目にした書評から、ふと興味を持ち、まずアマゾンで最初の2巻を注文。 到着、読んで、1時間後には残りを全巻注文して、読みきった。

アトランティス文明の起源を軸に、日本の出雲⇒大和の権力移行と因幡の白兎伝説、シュリーマンの晩年、ヒットラーのアトランティス探索、宗教の起源、イブのDNA、テンプル騎士団等など知的刺激満点の話題の数々が、世界中の美しい舞台で広げられる。 

これら「イリヤッド」の中で取り上げられている幾つかの話題は、僕自身のライフワークとも重なるので、興味深く読ませてもらった。

ま、最後の結末が大団円にならなかったのは不満だけど、比較すると「ダビンチコード」なんかは本当に陳腐だなぁと思ってしまう。火の鳥、サイボーグ009といった古典から、ナウシカ、もののけ姫、モンスターに至るまで、日本の漫画・アニメの物語の重厚さは、ノーベル文学賞に値すると思うよ。

さて、ここから先は僕の妄想なんだけどさ。
イリヤッドの中にも取り上げられている、古代からの叡智の数々が、なぜこれほどまでに執拗に歴史上から抹殺されてきたのか?これは、大学時代からの疑問なんだよ。その背後に時代を超えて連綿と続く、「ある勢力」の存在を感じるんだよね。

■執拗に消されてきた古代からの叡智■ 

 1.BC330年 アレキサンダー大王によるペルセポリスの大図書館の焼失
           ちなみに、古文書を焼いたと記録には残っていないけど、ペルセポリスの王宮を
           焼き払った際には、当然ながら膨大なペルシャ文化の古文書も消えただろう。

 2.BC240年 秦の始皇帝による焚書坑儒
           ま、中国は王朝が変わるたびに焚書してるし、
           個人的には、中国文化の到達点は青銅器時代だと思っている。

 3.BC 48年 カエサルによるアレキサンドリア大図書館の消失 

 4. 54年 パウロによる、エフェソスの大図書館の焼失 

 5.290年 キリスト教徒により、再び、エフェソスの図書館が焼失 

 6.390年 キリスト教徒、再び、アレキサンドリアの大図書館を放火、焼失
         これは、100万冊とも200万冊とも言われる。人類史最大の愚行! 

(大学時代、神父でもある某教授に、 「アレキサンドリアの大図書館放火」と「魔女裁判」 この二つだけでも、キリスト教は、全ての人類に対して贖罪すべき!とか言って、議論を吹っかけたことがあった。 それに対して、教授は「魔女裁判」の罪は認めたが、前者に関しては、頑固に詭弁とも思える反論をしてきたのを覚えてる。) 

 7.600年頃 アイルランド修道士、ケルトのルーン文字写本を一万冊以上焼却 

そして、「総仕上げ」とも思えるのが 

 8.728年 東ローマ皇帝、コンスタンティノープルの古写本50万冊以上を焼却!

 9.14世紀からの異端宗教裁判時代に、異端の古写本は全て燃やされ

 あろうことか・・・ 

10.新大陸でも、神父ディエゴランダによって、マヤの古文書が「全て」焼却される。 
   ま、何冊かは焼失を免れて現存してるけどね。

 宗教そのものが、叡智を封印するための、集団ヒステリー発生機構でないか、とか思える時もあるくらいだ。

 あ、こんなこと書くと、自分はガリガリの無神論者と思われるかもしれないな。でもBlogの他のコラムを読んでもらえれば、キリスト教文化に関しての自分の愛は良く判ってもらえるはず。(笑)
 自分は、むしろ無神論者ではなく、汎神論者です。

 これら、失われた古代からの智慧の一つくらいは、生きてるうちに復元できたら嬉しいんだけどね。

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